例会報告

2024年4月15日（月）4月度例会を実施いたしました。
4月度例会では、講師をお招きし、「ヤングケアラーの現状と今後の課題について」ご講演いただきました。
ヤングケアラーとは、従来大人が負担するものと考えられてきた家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものことをいいます。家事等の負担や責任感から、学業、友人との交友関係等、成育に必要な機会の制約を受けてしまい、大人になっていく中で、自分自身のやりたいことを探すことができなかったり、他者との交流に支障を来してしまうなどの問題を抱えています。様々な事情を抱える各ご家庭の中で、外部へ窮状を訴える必要性すら認識することなく学びの機会・時間を制約されている子どもたちへの社会的包摂の必要性を感じるとともに、声を上げられない又は上げる必要を認識できていない子どもたちにどのようにアプローチしていくのかという難しさを感じました。
当会では、本年6月には、高校生を中心としてヤングケアラーの問題を考える「心のアカデミー」事業を実施する予定とさせていただいております。この度ご講演いただきましたことをきっかけに、次世代を担う子どもたちが、それぞれのもつ個性を最大限発揮し、明るい豊かな社会を創っていく担い手に育っていくことができるよう、当会としても、引き続き各種事業を実施してまいります。