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事業報告

下関市の女子ライフアンケート調査結果 2018

 2018年度 一般社団法人 下関青年会議所 女性の輝くマチ創造委員会は、下関市からの女性の流出超過に焦点をあて、なぜ女性が出ていくのか、出ていったまま戻ってこないのかという意識調査をするという事業として、下関女子ライフアンケートを行いました。
想定される内容として、女子高校生、女子大学生は下関市に愛着がなく、地域によって住みにくいのではないか、と言う予測をしていました。
しかし、下関市の住み心地の質問結果は、下関市が実施した市民実感調査の結果をしのぐものとなりました。
しかし、女子高校生の住み心地の割合と女子大学生の住み心地の割合が大きく乖離しました。
高校生の大半は下関市で育っており、他市で暮らしたことがないという要因が大きく作用しています。
進学や就職で他市に行った時、下関市と比較した時、下関市をどのように見るでしょうか。
答えは、流出したまま下関市に戻ってこないという現状が物語っています。
自由記述でも多くの要望がでていた交通関係の改善です。若い女性だけではなく、市民、下関市に訪れる人にとっても交通の便がいい下関市であるために、市と企業が連携し、より良く改善していく必要があります。 一例ではありますが、近い将来、女性が妊娠し、母親となり子供を連れて公共の交通機関を使わなければならない時、交通系ICカードの導入はとても喜ばれることでしょう。
若い女性の意見である自由記述、下関市の満足度などを参考にし、改善に取り組んでいかなければなりません。
 他にも、進学を希望する80%を超える高校生が下関市からの転出を希望しています。希望する進学先が下関市の学校ではカバーできていない現状を認めざるを得ません。
例えば、自由記述に『大学に看護科ができてほしい』という意見がありました。専門学校は下関市にもありますが、看護科は他市に通学しなければなりません。
看護科に限らず、女性の働く職種に特化した専門学校や大学の学科の設立に努力することや、その知識を活用できる仕組み作りも人口減少の歯止めに一石を投じることができるのではないでしょうか。
新幹線・道路交通網の整備もあり、他市から下関市への通学も容易になっています。
しかし、就職する際、下関市の企業を選択しないのは、他市の企業の方が高給だからでしょうか。
私ども、青年会議所会員の中では有効求人倍率が0.5倍以下の時代を知っており、就職活動を必死でした人も少なくありません。
現在の有効求人倍率は、1.5倍と、新卒者を採用する事が難しい時代とまで言われています。企業の認知度でも分かるように、自ら進んで地場企業を研究する、知ることは大学生にとって不必要な時代になっているのでしょう。 下関市の企業・大学・高校が共に情報共有し、在学中から企業アピールなどを行う企画をしていくことが必須事項であると考えます。
そして、結婚した後、下関市に住み続けるという選択をしてもらうための市・企業・市民を挙げての取り組みが必要と考えます。

「下関市の女子ライフアンケート調査結果 2018」

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